JBLとクラシック音楽

 

世の中には、オーディオ評論家という職業がある。

で、このオーディオ評論家の下位に、販売店の販売員がいる。

JBLのスピーカーはジャズが良く鳴り、その対極にタンノイがある。

この図式は、近年ヨーロッパ系スピーカーベンダーの台頭で複雑さを増し

B&Wやソナス・ファーベル、Linn、KEFを交え、多くのモデルを生み出した。

中にはタンノイでジャズを聴くことを勧めたり、JBL4343系でクラシックを聴くことを潔しとする

評論家も出てきているが、基本的にはJBLジャズ、タンノイ古典のアンチテーゼの枠を脱却出来ないところで

物を語っている。

当然、そこにはスピーカーベンダーとのお抱え評論家もいるし、その下の販売員は強引な押し売りを展開する。


僕は、約5、000枚のクラシック、300枚の70年代ロック50枚くらいのJazzのCDを所有している。

枚数に正比例した聞き方をしているのでほとんどクラシックを聞いている。

普段、音楽を聞く場合システムコンポでまったく問題ないのだが、週に一度位どうしても、スピーカーと睨めっこして聞く時間が

僕には必要で、その時はシスコンというわけにはいかない。

ピアノが問題で、どうしてもパーンとくる打撃音をピアノに求めると、タンノイやKEFでは役不足でJBLになってしまう。

しかも4wayでは定位が悪く、2wayかフルレンジになってしまう。

「お客さん、JBLでクラシック聴くなんていけません。タンノイがいやならソナス・ファーベルもありますよ」

「どうしても、JBLっていうなら4343です。まるでコンサート会場ですよ」

ということで、4343を購入しようと躍起になったこともあった。

ベートーベンのピアノ協奏曲5番、イッセルシュテット指揮のバックハウスのピアノこれが、僕のリファレンスCDである。

古い演奏だが、録音は悪くない。

何回このCDをオーディオショップに持ち込んだことか。4343を最高の状態でチューニングしてありますと店員はいう。

「どうです。いいでしょう」と店員。

しかし、オーケストラを前に年老いたバックハウスがピアノをかついでステージの端から端に歩き回っているようにしか僕には聞こえない。

定位が悪いのだ。

タンノイアーデン、JBL4311 アルニコ、Bose 101、JBL LE8T、JBLランサー101、オルトフォン101、

オルトフォン106、その他にも5,6っ組は買っただろう。

結局生き残りは、JBLのランサーS101とLE8Tの2組、オルトフォンの101は会社のオフィスで小さな真空管アンプで

聞いている。ランザーS101(2way)はもっとずっと評価されていいスピーカーだし、LE8Tはフルレンジ一本である。

まあ、店員に言わせると、ドシロートのクラシックスピーカーだが、僕には安心して聞けるスピーカーである。